Substackのアカウント構造をわかりやすく解説
Substackの基本構造を理解する:アカウント、パブリケーション、セクション、ポスト、Notes、メール配信の関係。「誰が発信するのか」「どこに載るのか」「どう届くのか」を整理する入門ガイド
アカウント、パブリケーション、セクション、ポスト、Notes、メール配信の関係
Substackを使い始めると、最初に少し混乱しやすいのが「アカウント」「パブリケーション」「セクション」という言葉の違いです。
さらに、そこに「投稿ポスト」「Notes」「メール配信」が加わると、どれがどこに紐づくのかがわかりにくくなります。
でも、構造そのものはそれほど難しくありません。
一言でいうと、Substackは次のように考えると理解しやすくなります。
アカウント = あなた自身
パブリケーション = あなたが運営するメディア
セクション = メディア内のチャンネル
投稿ポスト = メディアに掲載する記事
メール配信 = 記事を読者に届ける方法
Notes = あなたの短文SNS投稿
この記事では、Substackの基本構造を、はじめて使う人にもわかるように整理します。
1. Substackは「人」と「媒体」が分かれている
まず押さえておきたいのは、Substackでは「あなた自身」と「あなたが発行するメディア」が分かれているということです。
たとえば、あなたがSubstackを使う場合、最初に作るのはアカウントです。これは、Substack上のあなた自身を表します。
そのアカウントの下に、パブリケーションを作ります。パブリケーションとは、ニュースレターやブログ、メディアのような発行物の単位です。
構造としては、次のようになります。
アカウント / プロフィール
├─ パブリケーション A
│ ├─ メイン投稿
│ ├─ セクション 1
│ └─ セクション 2
│
├─ パブリケーション B
│ └─ メイン投稿
│
└─ Notes
つまり、アカウントは「書き手としての自分」、パブリケーションは「自分が運営する媒体」です。
この違いを最初に理解しておくと、Substack全体の構造がかなり見えやすくなります。
2. アカウントとは何か
アカウントとは、Substack上のあなた自身です。
アカウントには、名前、プロフィール写真、自己紹介、ハンドル、フォロー関係などが紐づきます。Substackで他の人をフォローしたり、Notesに投稿したり、コメントしたり、いいねしたりする行動は、基本的にこのアカウント単位で行われます。
たとえば、あなたの名前が「Shigeo Nakajima」だとすると、Substack上のアカウントは「Shigeo Nakajimaという個人」を表します。
ここで大事なのは、アカウントはニュースレターそのものではないということです。
アカウントは、あくまで「人」です。
その人が発行するニュースレターやメディアが、次に説明するパブリケーションです。
アカウントでできることには、次のようなものがあります。
・プロフィールを公開する
・他の人やパブリケーションをフォローする
・Notesに投稿する
・コメントやいいねをする
・自分のパブリケーションを管理する
つまり、アカウントはSubstack上で活動するための土台です。
3. パブリケーションとは何か
パブリケーションとは、Substack上で運営するニュースレター、ブログ、メディアのことです。
たとえば、あなたのアカウントが「Shigeo Nakajima」だとして、その下に「AI Strategy Journal」というニュースレターを作ったとします。
この場合、構造はこうなります。
Shigeo Nakajima のアカウント
└─ AI Strategy Journal というパブリケーション
この「AI Strategy Journal」がパブリケーションです。
パブリケーションには、記事、購読者、メール配信、有料購読、デザイン、ドメイン、セクションなどが紐づきます。
つまり、Substackで「ニュースレターを始める」「メディアを運営する」と言うとき、多くの場合はこのパブリケーションを作ることを意味します。
パブリケーションに紐づくものを整理すると、次のようになります。
・投稿ポスト
・購読者リスト
・メール配信設定
・有料購読プラン
・パブリケーションのデザイン
・セクション
・アーカイブページ
アカウントが「人」だとすれば、パブリケーションは「その人が発行する媒体」です。
4. セクションとは何か
セクションとは、1つのパブリケーションの中に作る追加のチャンネルや連載のようなものです。
たとえば、「AI Strategy Journal」というパブリケーションの中に、次のようなセクションを作ることができます。
AI Strategy Journal
├─ メイン投稿
├─ Weekly AI News
├─ Founder Notes
└─ Paid Research
この場合、「Weekly AI News」「Founder Notes」「Paid Research」がセクションです。
セクションを使うと、1つのパブリケーションの中で、読者の関心に応じてコンテンツを分けることができます。
たとえば、次のような使い分けができます。
Weekly AI News = 毎週のニュースまとめ
Founder Notes = 個人的な考察や舞台裏
Paid Research = 有料読者向けの深掘り分析
セクションの便利なところは、読者が受け取る内容を選びやすくなることです。
すべての読者にすべての記事を送ると、興味のない内容まで届いてしまうことがあります。すると、読者にとってはノイズになり、メールを開かなくなったり、購読を解除したりする可能性があります。
その点、セクションを分けておけば、読者は自分の関心に合う内容だけを受け取りやすくなります。
つまり、セクションは「パブリケーション内のサブニュースレター」や「専門チャンネル」のようなものです。
5. 投稿ポストとは何か
投稿ポストとは、Substackのパブリケーションに掲載する記事のことです。
一般的に、Substackで「記事を書く」「ニュースレターを出す」と言う場合、この投稿ポストを指します。
投稿ポストは、基本的にパブリケーションに紐づきます。さらに、必要に応じて特定のセクションに紐づけることもできます。
たとえば、「AI Strategy Journal」というパブリケーションに「2026年のAIエージェント市場を読む」という記事を書くとします。
このとき、その記事は次のように配置されます。
パブリケーション:
AI Strategy Journal
投稿ポスト:
2026年のAIエージェント市場を読む
さらに、それを「Paid Research」というセクションに入れることもできます。
AI Strategy Journal
└─ Paid Research
└─ 2026年のAIエージェント市場を読む
投稿ポストでは、公開範囲や配信方法も設定できます。
たとえば、次のような設定があります。
・誰に公開するか
・無料読者向けか、有料読者向けか
・コメントを誰に許可するか
・メールで配信するか
・SubstackアプリのInboxに送るか
・今すぐ公開するか、予約投稿するか
ここで重要なのは、Substackの投稿ポストは単なるブログ記事ではないということです。
Substackの投稿ポストは、Web上の記事であると同時に、メール配信の元にもなります。
つまり、1つの記事を作ると、それをWebに公開し、同時に読者のメールボックスにも届けることができるのです。
6. メール配信とは何か
Substackのメール配信は、投稿ポストを読者に届けるための仕組みです。
多くのブログサービスでは、記事はWeb上に公開されるだけです。読者は、自分でサイトを見に行く必要があります。
一方、Substackでは、投稿ポストを公開するときに、その記事を購読者へメールで送ることができます。
つまり、投稿ポストには大きく2つの出し方があります。
1. Web上に公開し、メールでも配信する
2. Web上に公開するが、メールでは送らない
通常のニュースレターとして読者に届けたい場合は、メール配信をオンにします。
一方で、軽いお知らせやアーカイブ用の記事など、メールで送るほどではないものは、Web公開だけにすることもできます。
セクションを使っている場合は、さらに細かい配信ができます。
たとえば、「Weekly AI News」というセクションに投稿した記事は、そのセクションを受け取る設定にしている読者に配信できます。
このように、メール配信はアカウントではなく、基本的にはパブリケーションやセクションの購読者に対して行われます。
整理すると、次のようになります。
投稿ポスト = 記事そのもの
メール配信 = その記事を読者に届ける方法
購読者 = パブリケーションやセクションを購読している人
7. Notesとは何か
Notesは、通常の投稿ポストとは違います。
Notesは、Substack上の短文SNS投稿のようなものです。XやThreadsのように、短い文章、リンク、コメント、気づき、告知などを投稿する場所だと考えるとわかりやすいでしょう。
投稿ポストが「記事」だとすれば、Notesは「短い発信」です。
たとえば、次のような使い方ができます。
・読んだ記事の感想を書く
・近況を投稿する
・新しい記事の告知をする
・読者と会話する
・他の人の投稿にコメントする
・自分の考えを短くメモする
Notesは、基本的にアカウントやプロフィールに近い場所に紐づく発信です。
投稿ポストのように、特定のパブリケーションの記事として発行するものではありません。また、通常のニュースレターのように、購読者へメールで一斉配信されるものでもありません。
ここが大きな違いです。
投稿ポストは、パブリケーションの記事として公開され、必要に応じてメール配信されます。
一方、Notesは、Substack内のフィードやプロフィール上で見られる短文投稿です。読者にメールでしっかり届けるというより、Substack内で発見されたり、交流したりするための発信です。
両者の違いを整理すると、次のようになります。
投稿ポスト
・パブリケーションに紐づく
・記事として保存される
・メール配信できる
・有料記事にもできる
・長文や本編コンテンツに向いている
Notes
・アカウントやプロフィールに近い発信
・短文SNS投稿に近い
・通常はメール配信されない
・交流や告知に向いている
・気軽な発信に向いている
8. 全体の関係をまとめる
ここまでをまとめると、Substackの構造は次のようになります。
アカウント
= あなた自身
パブリケーション
= あなたが運営するニュースレターやメディア
セクション
= パブリケーション内のチャンネルや連載
投稿ポスト
= パブリケーションに掲載する記事
メール配信
= 投稿ポストを購読者に届ける方法
Notes
= アカウントから発信する短文SNS投稿
もう少し具体的に、1つの例で見てみましょう。
アカウント:
Shigeo Nakajima
パブリケーション:
AI Strategy Journal
セクション:
Weekly AI News
Paid Research
Personal Essay
投稿ポスト:
「2026年のAIエージェント市場を読む」
メール配信:
その投稿を購読者に送る
Notes:
「今日読んだAI論文が面白かった。あとで記事にします」
この場合、「Shigeo Nakajima」はアカウントです。
「AI Strategy Journal」はパブリケーションです。
「Weekly AI News」や「Paid Research」はセクションです。
「2026年のAIエージェント市場を読む」は投稿ポストです。
それを読者に送る行為がメール配信です。
そして、短い感想や告知を出す場所がNotesです。
9. 雑誌にたとえるとわかりやすい
Substackの構造は、雑誌社にたとえるとさらにわかりやすくなります。
アカウント = 編集長 / 著者本人
パブリケーション = 雑誌・メディア
セクション = 雑誌内の連載・コーナー
投稿ポスト = 記事
メール配信 = 記事を読者のメールボックスに届けること
Notes = 編集長の短いSNS投稿
たとえば、ある編集長が「AI Strategy Journal」という雑誌を運営しているとします。
その雑誌には、「週刊ニュース」「有料レポート」「編集長メモ」という連載があります。
毎週書かれる記事が投稿ポストです。
それを読者にメールで送るのがメール配信です。
編集長が日々の気づきを短く投稿するのがNotesです。
このように考えると、Substackは単なるブログサービスではなく、「個人やチームがメディアを持ち、読者と直接つながるための仕組み」だと理解できます。
10. 実務ではどう使い分けるべきか
最後に、実際にSubstackを運営するときの使い分けを整理します。
まず、しっかり読んでほしい本編コンテンツは、投稿ポストとして書くのが基本です。分析記事、エッセイ、ニュースレター、有料記事、保存して読まれるコンテンツは、投稿ポストに向いています。
次に、読者に確実に届けたいものは、メール配信を使います。Substackの強みは、Web上に記事を置くだけでなく、購読者のメールボックスに直接届けられることです。
一方で、軽い発信や告知、思考メモ、読者との交流にはNotesが向いています。Notesはメールで一斉配信するものではなく、Substack内で発見されたり、会話が生まれたりする場所です。
そして、発信テーマが複数ある場合は、セクションを使うと便利です。
たとえば、読者の中に「ニュースだけ読みたい人」「深い分析を読みたい人」「個人的なエッセイも読みたい人」がいる場合、すべてを同じメールで送ると、読者によっては負担になります。
そのような場合は、セクションを分けることで、読者が自分に合う内容だけを受け取りやすくなります。
まとめ
Substackの構造は、最初は少し複雑に見えます。
しかし、基本はとてもシンプルです。
アカウント = あなた
パブリケーション = あなたのメディア
セクション = メディア内のチャンネル
投稿ポスト = メディアに載る記事
メール配信 = 記事を購読者に送る方法
Notes = あなたの短文SNS投稿
この関係を理解しておくと、Substackで何をどこに投稿すればよいかが明確になります。
本編として残したいものは投稿ポスト。
読者に届けたいものはメール配信。
テーマごとに分けたいものはセクション。
気軽に発信したいものはNotes。
そして、それらすべてを運営する主体が、あなたのアカウントです。
Substackは、単に記事を書く場所ではありません。
自分のメディアを持ち、読者と直接つながり、継続的に関係を育てていくためのプラットフォームです。
その第一歩として、まずは「アカウント」「パブリケーション」「セクション」の違いを理解することが大切です。


