日本の旅の魅力を、英語で世界に届ける。
これは、今の時代だからこそ個人でも始められる、とても面白い挑戦だと思っています。
私はこのたび、Substackで Japan Like a Local という英語のパブリケーションを立ち上げました。
テーマは、日本を訪れる好奇心のある旅行者に向けて、ローカルな旅のヒント、食の発見、文化的な気づき、そして日常の日本の物語を届けることです。
いわゆる「観光名所まとめ」ではありません。
たとえば、静岡の奥大井湖上駅や大井川鐵道、浜松のジブリのような村。
鎌倉で江ノ電をどう使えば混雑を避けながら楽しめるのか。
京都・嵐山が、なぜ人をゆっくり歩かせる場所なのか。
冬の富士山旅で、写真には写らない寒さや身体感覚まで含めて何が起きるのか。
こうした体験を、英語の記事として世界の読者に届けていきます。
なぜSubstackなのか
Substackは、日本ではまだそれほど一般的ではないかもしれません。
しかし英語圏では、ニュースレター、ブログ、個人メディア、コミュニティのためのプラットフォームとして、かなり存在感を持っています。
従来のブログは、検索で見つけてもらうことが中心でした。
もちろん検索は大切です。
日本旅行を計画している人が、Googleで「Kamakura hidden route」や「Shizuoka hidden gems」と検索して記事にたどり着く可能性はあります。
でもSubstackの面白さは、それだけではありません。
Substackには、人と人とのつながりがあります。
読者が登録する。
記事がメールで届く。
Substackアプリにも届く。
コメントが生まれる。
他の書き手が紹介してくれる。
Notesという短い投稿の場で、記事や考えが広がっていく。
つまり、ただ「検索されるのを待つ」だけではなく、登録してくれた読者にこちらから届けられる仕組みがあります。
これは大きな違いです。
メールで届くという強さ
SNSでは、投稿しても流れていきます。
アルゴリズムに拾われなければ、フォロワーにも届かないことがあります。
数時間後には、もう別の話題に埋もれてしまいます。
一方、Substackでは記事を公開すると、登録者のメールボックスに届きます。
もちろん、すべての人が必ず読むわけではありません。
それでも「読者の受信箱に入る」というのは、情報発信において非常に強い接点です。
これはプッシュマーケティングに近い感覚です。
読者が自分で検索してくれるのを待つだけではなく、関心を持って登録してくれた人に、こちらから定期的に届けることができる。
日本の旅の情報は、旅行計画の前だけでなく、「いつか行きたい」「次はどこへ行こう」と思っている段階の人にも価値があります。
その意味で、Substackのメール配信は旅行コンテンツと相性がいいと感じています。
英語で発信する意味
日本の魅力は、日本語で語られている情報の中にたくさん眠っています。
しかし、英語で検索する海外の旅行者には届いていない情報も多い。
有名な観光地の情報はすでにたくさんあります。
東京、京都、大阪、富士山、鎌倉、奈良。
それらは英語でも大量に紹介されています。
でも、旅の本当の面白さは、その少し先にあります。
駅からの歩き方。
朝と夕方で変わる空気。
観光地の混雑を避ける順番。
地元の人が普通に食べているもの。
写真では伝わらない寒さ、匂い、静けさ、疲れ、待ち時間。
「ここは急いで回る場所ではない」という感覚。
こうしたものは、体験した人の言葉でないと伝わりにくい。
そして、それを英語にして届けることで、日本を訪れる人の旅の質を少し変えられるかもしれません。
ChatGPTとNotebookLMで、体験はコンテンツになる
以前なら、英語で継続的に発信するのは簡単ではありませんでした。
日本語で体験をメモする。
写真や動画を整理する。
場所の情報を確認する。
英語の構成にする。
自然な文章にする。
タイトルを考える。
読者に伝わる導入にする。
これを一人で全部やろうとすると、かなり大変です。
でも今は、ChatGPTやNotebookLMの力を借りることができます。
自分の体験、旅のメモ、撮影した動画、話した言葉、現地で感じたこと。
それらを材料にして、読者に届く英語コンテンツへと磨き上げることができます。
AIが旅をするわけではありません。
AIが感動するわけでもありません。
AIが現地で寒さを感じたり、混雑に疲れたり、駅のホームで風を受けたりするわけではありません。
でも、体験したのは自分です。
AIは、その体験を整理し、構成し、英語にし、世界の読者に伝わる形へ整えるための編集パートナーになります。
ここに大きな可能性があります。
個人が「小さな英語メディア」を持てる時代
Substackでパブリケーションを立ち上げるということは、自分の小さなメディアを持つことです。
しかも、ただのブログではありません。
記事として読める。
メールで届く。
ポッドキャストにもできる。
動画とも組み合わせられる。
読者とつながれる。
将来的には有料購読にも発展できる。
そして何より、テーマを絞れば、個人でも十分に価値を出せます。
「日本旅行」という大きなテーマの中でも、切り口はいくらでもあります。
ローカル線の旅。
地方の食文化。
神社仏閣の歩き方。
混雑を避ける旅程。
外国人には伝わりにくい日本の習慣。
有名観光地の“写真の外側”にある現実。
季節ごとの身体感覚。
こうしたものは、大手メディアよりも、実際に歩いた個人の視点のほうが伝わることがあります。
私が伝えたいこと
私は、英語が完璧な人だけが英語で発信できるとは思っていません。
大切なのは、体験があること。
視点があること。
誰に届けたいかがあること。
そこにAIを組み合わせれば、英語で世界に向けた発信は、ずっと身近になります。
日本に住んでいる人。
日本各地を旅している人。
地域の魅力を知っている人。
海外の人に伝えたい風景や文化がある人。
そういう人にとって、Substackはとても面白い選択肢です。
検索で見つけてもらうだけではなく、読者とつながり、メールで届け、少しずつ信頼を積み上げていく。
日本の旅の魅力を、英語で、世界の読者へ。
これは単なるブログ運営ではなく、自分の経験を世界とつなぐ新しい方法だと思っています。
私はこの実験を、Japan Like a Local で始めました。
これから、自分の体験をもとに、日本の旅の奥行きを英語で発信していきます。
そしてこの挑戦を通じて、「自分の体験は、世界に届けられるコンテンツになる」ということを伝えていきたいと思います。



